ファミリーレストランで特別にお願いした調理ができないのかと店員と口論になり、配膳された調理を投げつけたお客様、注文した料理を出すのが遅いと腹を立て、大声で店員を怒鳴っているお客様。列車が遅れたことに腹を立てて、どうしてくれると駅員に噛みついている乗客。新幹線のグリーン車の中で平気で大きな声で電話をしている乗客。同じ電車内で、食べたお弁当を足元に捨てていく乗客。

 

最近、こうしたお客様が増えているように思うが、お客様にはお客様たるルールがある。できないことをやれというのは理不尽だし、できるお店に行くべき。遅延したからと怒鳴る前にキチンと調理するには時間がかかったのだろう、安全を確かめるのに時間がかかるのだろうと相手の立場に立って理解してあげる余裕のある態度を示したい。怒りに我を忘れたお客様は訴えられても仕方がない加害者になる。

 

一方の立場で腹を立てて、他方の立場を考慮しない人は、多くの人を傷つけていることに気が付かないし、怒りの感情に支配されているので、相手がどんなに対応しても腹の虫がおさまることはない。大人げない態度だと思うが、ご年配の方にもこうした方が増えている。他人を許せるゆとりを持ちたいもの。