熟年離婚の最大の原因は、一緒に暮らすことに耐えきれないこと。朝から夜まで、一日中ずっと一緒に生活していると、ご主人は暇なものだから、日常の家事について手伝うのではなくチェックし始める。家計簿をつけて管理しだして金銭トラブルに陥る。妻の交友関係に口出しして、要らぬおせっかいをするため、妻から嫌われてしまい熟年離婚に至ってしまう。

子供たちだって一緒の部屋にいることを嫌うように、夫婦だっていつまでもベタベタ一緒にいることを良しとはしない。奥様がお化粧している姿をご主人には見せたくないだろうし、ご主人だって飛び出たお腹を掻く姿を奥様に見せたくはない。お互いにプライベートな空間があっての付き合いの方がうまくいく。

若い方であれば、四六時中一緒にいたいと思うだろうが、大人の恋はちょっと隙間がある方がうまくいく。夫婦はいつでも仲良しというわけではない。「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」というほど馬鹿らしいが本人同士は真剣なもの。そうした事態に陥っても、寝るのは一緒では余計に険悪な空気にならないとも限らない。

そこで必要なのは、夫婦別々の寝室。ご主人よりも荷物が多い奥様には6畳程度のウオークインクローゼットが必要。洋服、カバン、だけで3畳以上の荷物になっているし、そこに蒲団やクッション、チョッとした小物などがたくさんある。ご主人は、書籍や趣味の品物が多くあるので、4畳半の個室に6畳のウオークインクローゼットがあれば、自室はデスクにベッドだけ置けばよく、快適に暮らせる。