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アパレルメーカーで在庫の恐怖を知る

僕は、東京のアパレルメーカーの在庫処分品を購入して各地の洋品店に卸販売していた。しかし、売れ残りなのでサイズ切れ、売れ筋のデザイン切れ、色切れなどもあるし、季節外れになってしまっている商品もある。いくら安く仕入れても売れなければ不良在庫として倉庫に積み上げるだけになる。

 

例えば、1着原価1万円の商品を1万着(1億円)で仕入れて1.5億円で販売しようとする。完売できれば5000万円の利益が出る。しかし、現実は7000着しか売れず、残りは売れ残る。売上は7000×1.5万円=1億500万円。500万円の利益だと思う。3000着は在庫して残っている。

 

怖いのは税金で、税務上の利益(営業利益)1億500万円―7000万円=3500万円。これに販売時の消費税が10%なので、1.05億円×0.1=1050万円 仕入れ時の消費財は1億円×0.1=1000万円。差し引き1050-1000=50万円掛かる。法人税は個人事業主なので、23.2%3500万円×0.23=812万円。

 

納付すべき税金は合計50+812=862万円。手元現金500万円なので、362万円の現金不足になります。これが黒字倒産の原因です。そこで不良在庫として雑損失で計上しようとすると税務署がこれを認めません。残る一手は、廃棄処分で焼却処分して証拠写真や証明書を発行することになります。

 

売れ残りは企業の命取りになります。有名高級ブランドが安売りせずに焼却処分するのは、こうした理由があるからです。アパレルメーカーは、季節ごとに不良在庫が積みあがってきます。1年で4回のリスクがあり、経営者として経験しているので在庫を最小限に抑えるように努力しています。

 

 

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