Netflixがワーナーブラザーズを買収
パソコンやテレビでドラマや映画をネット配信しているネットフリックスが、アメリカの映画制作会社ワーナーブラザーズを11兆円で買収するとニュースで知った。アマゾンもこうした配信サービスを行っており、テレビ業界や映画業界に業界再編が始まっている。衰退するテレビや映画業界に変わるデジタル系企業の進出を感じる。
テレビはCMスポンサーの広告収入でドラマを制作するので予算が決まっている。広告収入は減少気味なので安い製作費でドラマや番組を制作するしかない。しかも、放送基準があり犯罪歴のあるタレントは使えない。セリフにも放送規定があるので過激なセリフは言えない。面白みのない番組やドラマばかりになっていく。
YouTube動画では、素人が好きなことを好きなだけ発信することができる。放送規定はないに等しい。閲覧者は世界中にいるのでテレビや映画館の比ではない。アマゾンやネットフリックスでも同じこと。ひとつのドラマや映画は世界中で世界の言語に翻訳されてすぐに配信できるので視聴者は圧倒的に多い。
彼らは毎月の決まった料金を視聴者から徴収しているのでCMスポンサーがつかない。彼らに気兼ねしてドラマや映画を製作する必要がない。演技がうまければ犯罪歴のある俳優でも使うしセリフも過激。テレビドラマのように1回放送すれば終わりではなく、デジタル上にいつまでもある。
こうした産業の変革期はいつの時代でも起こっていたが、デジタルの普及でリアルな映画館、銀行や証券会社の支店、雑貨店や衣料品店、人材派遣会社、パチンコ店など多くの企業で再編が進んでいる。デジタルに乗り遅れた企業は衰退し、デジタルサービスに強い会社が生き残る。
就職や転職するとき、スマートフォンやタブレット、パソコンなど最新のアプリを使いこなせるスキルを身につけている人は重宝されるが、そうでない人は仕事を探すにも苦労するだろうし低賃金、重労働の仕事になりがち。いつでも転職できるようにデジタルスキルを磨き続けることが大切。


