いちばん親しい人にこそ優しくするべきなのに
いちばん近い人に辛く当たって、相手を深く傷つける。お父さんやお母さんだったり、妻や主人だったり、親友や同僚だったり…。いちばん親しい人だからこそわかって欲しいという願望から甘えてしまう。しかし、傷ついた相手は、いつまでも心に残ってしまう。
あまり親しくない人には優しく接し、笑顔を絶やさない。あまり親しくない人には、警戒心もあれば認めてほしいという思いもある。しかし、だからといってそうそう相手が自分のために何かをしてくれることはない。むしろ、辛く当たっている人こそ自分に奉仕している。
そのことに甘えて、いつも自分の感情を爆発させてしまう。でも、いつかその人は死んでいく。死んでしまってから、あんなこと言わなきゃよかったと反省する。しかし、謝ろうにも優しくしようにも、すでに相手はいない。だからこそ、親しい人には親切にするべき。
家族や親友などからとても辛い体験をしたとすれば、それは生涯心の痛手になるが、それは親しいからこそ本音で感情を爆発させることができるほど貴重な人だったからでもある。そのことを知れば、相手を少しは許す気持ちにもなれるというものだ。