嗚呼、バカみたいに生きてきた
正直者はバカを見るというけれど、72年の人生を振り返るとたくさんバカを見てきたなあと思う。ダマされたり、身に覚えのないことで非難されたり、金銭をダマし取られたり…おそらく庶民の多くはそんな生き方をしていると思う。
でも、それでイイではないかと思う。悔しい思いをし、涙を流し、やけっぱちになりたいと思い、それでも笑顔で生きてきた。自分でもバカな人生だったと思うが、それでよかったと思う。自分も親や多くの人に迷惑をおかけしながら生きていたのだから。
若い頃は、いつまでも悔しい思いを引きずっていたものだが、それでは元気に生きてみようとは思えない。限りある命だからこそ、心では泣いていても、顔は笑顔にしがみついて生きていくしかない。その踏ん張りが自分を勇気づけてくれる。