愛国心を煽って、自分は生き残る
人類の歴史は戦争や紛争の歴史でもある。数ある動物の中で、これほど殺し合いを好む生物もいない。未だに紛争や戦争が絶えることがない。そして、現在では最新兵器で殺し合い、軍備増強が必須だと、政治家は声高々に話している。
戦争や紛争は避けられない。だから、皆さん自国防衛のため戦場に行ってくださいと言っていた人のほとんどが生き残り、愛国心から自己犠牲を厭わない人が戦場で真っ先に死んでいく姿を僕たちは何度も見てきた。
戦争や紛争が終わると、敗戦国も戦勝国も真面目な人は死んでおり、愛国心を煽って自分は生き残っている人だけが政治や経済の中心にいるので汚職が絶えない。戦争や紛争は、煽る人にはとても好都合で、莫大な財産を築くことができる。
映画やドラマでは、愛国心をもって国のために死んでいく人を英雄として描き、観衆は涙するが、その裏にある煽っている人の姿は描かれていない。戦争や紛争は何かという特番もあるが、戦争や紛争後に誰がどうして財産を築けたのかを描いている物はない。
世界の大企業や政治家は戦争や紛争によって莫大な資産を築き、政治家はそれにより莫大なマージンを得た。いつの世も貧乏くじを引くのは疑うことを知らない庶民で、マスコミの報道に踊らされて喜んで命を投げ出す人々である。