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政府の備蓄米は90%以上JA全農が落札している

 

政府の備蓄米は、誰でも入札できるわけでなく指名入札で決まる。指名された入札業者は出来合いレースでほとんどがJA全農に落札(1回目は94%が全農)される。JA全農は、ほぼ全量手にするので消費者の事より自分たちの利益優先で価格を操作できる仕組みがこれで整う。

 

高値販売しているコメは生産農家には何の利益にもならず、買取価格は従来のまま。高値販売して儲かるのはJA全農だけで一般小売店も儲からない。これは指名入札(JA全農と各県のJAのみ)による弊害で、一般入札にすれば競争が生まれて安値販売できるようになる。

 

どうしてそれをしないのかと言えば、自由民主党が選挙で勝つにはJAの支持が欠かせないからに他ならない。JAは選挙応援することで安く仕入れて高く売ることができる。JAのみの指名入札という独占状態。政治家は、それを変えようとはしない。変えれば落選する恐れがある。

 

こうした利益誘導の仕組みはいたるところにあるが、それをニュースとして特番しないのは政治家を怒らせては放送免許取り上げや政治関連の情報入手が困難になるかもしれないし、JA全農をたたけばCMの打ち切りなどで儲からなくなるからだ。こうして庶民は蚊帳の外に放り出されて貧乏くじを引く。

 

JAは高値で売れるだけ売りぬき、備蓄米を少しだけ流して、高値を維持して儲けるだけ儲けようと思っている。価格競争相手がいないので、高値をいつまでも維持できる。備蓄米は、そのままでは販売できないなど理由はいくらでもつく。こんな既得権益を維持しているうちは日本は衰退する。

 

 

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