アパレルは儲けにくい
僕は昭和の終わりごろまでアパレル業界にいた。当時は、バブルで何をやっても儲かった。アパレルは団塊ジュニア世代が購買を引っ張っていた。アンアン、ノンノンというファッション雑誌に夏のトレンドなどと企画すれば、日本中がそのファッションを買っていた時代。
あれから40年近く経ち、今では製造した洋服の半数が売れ残る。値付けも数学が必要になった。例えば、原価10000円の洋服を100着製造して、50着が売れ残り、儲けを原価の30%確保するには、売値を幾らにすれば良いのか?売値を求めなさいという数学。
原価の総額は、1万円×100着=100万円。儲けを原価総額の30%にするには、100万円×0.3=30万円の利益が出なければならない。50着しか売れないなら、30万円÷50着=6000円の利益を1着に乗せる必要がある。つまり、売値は16000円ということになる。
アパレルメーカーは、小売店に売り上げの30%を確保してあげるので、16000円÷0.7=22857円で、約23000円の売値になる。製造原価の2.3倍もの値付けをしてもかつての儲けを出しにくいビジネスになっている。しかし、メーカー直販にすれば、、儲けは倍になる。
商売が難しくなるほど、メーカー直販でネットに傾いていくのはこうした理由からだ。雑貨も布団も小売店に卸販売するより、メーカーサイトで直販しなければ儲けを確保できない。こうして店売りは衰退していく。商売する方も買う方もネットのスキルが必要になっている。
パソコン教室わかるとできる では、こうしたデジタルスキルを高める講座が充実しているので、近くの教室に立ち寄ってみてほしい。ネットを利用したサービスは購買ばかりでなく銀行や証券、行政サービスにも及んでいる。今からでも遅くはない。