飲み食いなくして仕事はできない
世界中どこでも飲み食いは大好き。永田町の政治家ばかりでなく、企業経営者もサラリーマンも主婦の方も飲み食いは大好き。大事な話は、会議や会社では行わず、その後の飲み食いで決まってしまう。お付き合いは意思決定手段の常とう手段なのだ。
そこで、お酒の強い人、きっぷのいい人、気前のいい人がもてはやされ、そうした人に他の人はなびいていく。そうなると、他人に気前よく奢れる資金力が必要になる。お金を集めるためには手段を選べない状態にまで追い込まれる。これにより、本音と建前ができあがる。
「大いに飲んで楽しんでくれ!俺のおごりだ!」と、豪語するが、それが自前だと破産するし、献金や賄賂、税金や裏金だと秘密ごとになる。企業経営者の中には、行政の補助金頼みや親会社頼みの場合、裏金でグレーな接待交際費をねん出しなければならない。
話が周りの人に聞かれては困る場合、大衆が利用するような飲食店に行かず、秘密が保障される高級料亭などになる。政治家や経営者が好む秘密の会話はこうした場所でなければ週刊誌にスクープされてしまう。誰かに聞かれては困る内容なのだ。
こうしたことが伝統になると、若手が古株に近寄るには飲食を共にして媚びを売るしかない。お近づきの印にと分厚い現金を封筒に詰めて、桐の箱に入れ、風呂敷で包んで和菓子だと思わせるようにして渡すしかない。そうしたことは世界中で行われている。