少欲知足
少しばかり美味しいものを頂くと、もっと欲しくなる。少しばかり儲けると、もっと儲けたくなる。少しばかり優しくされると、もっと優しくしてほしくなる。少しばかり愛されると、もっと愛して欲しくなる。欲望は限りなく大きくなる。
美味しいものを食べすぎるとお腹を壊し、儲けばかり求めると破産することもある。優しさばかり相手に求めれば、相手から嫌われる。もっと愛してと求めれば、相手ももっと愛してくださいと思うもの。少しばかりの満足で感謝する心が大切。
過ぎたるは及ばざるが如し、欲望を膨らませすぎてすべてを失くすより、ここらが潮時だと思って満足している人になった方が良い。ギャンブルなどで、少しばかり勝ったと喜んでかけ金を膨らませて破産した人もいる。
愛しているからこれをして、あれをしてとお願いばかりしていると嫌われて別れてしまう。愛しているのに、どうして言うことを聞いてくれないのと腹を立てているのは身勝手なことだと気が付かないでいる。
ちょうど頃合いの愛し方があり、これ以上要求すれば嫌われる限界があることを知っておくこと。相手の要求を受け入れる限界もあり、それ以上にならないようにさりげなくかわすことも知れば、大人の愛し方なのだろう。