相手の気持ちを理解する
沈着冷静で理性的になるには、自分の感情をかなりコントロールする必要がある。いちばん手っ取り早いのは、自分の気持ちより相手の気持ちを理解することだった。嫌みなことを言われたら、嫌みなことを言いたくなるのはどうしてなのか勘ぐる。
嫌なことがあって僕に辛く当たっているのではないか?僕が過去に、この人に辛く当たっていたのではないか?そんなことを勘ぐっていると乱れた気持ちが落ち着き冷静になれる。嫌みなことを言っている相手にさえ謝ることもできる。
アパレルの不良在庫を買い取って転売していた頃、大阪の販売員が3浪して僕が通った大学に合格したと話した時に、「おまえバカじゃん」と言ったことがある。それ以来、彼は僕には辛く嫌みなことしか言わなくなった。
必死になって勉強していただろう彼を否定してバカにしたのは僕なので、嫌みな態度の彼に腹を立てたが、その原因を作ったのは僕だと気が付いた。後から悪かった謝ったが、彼の態度は変わらなかった。
自分が現役合格したからと言って、相手をバカにするのは人としてやってはいけないことだと心から思うようになった。口が滑って、冗談のつもりで言っても、相手が気分を害せば、それはハラスメントなのだ。