仲間は守らねばならぬ
仲間意識は大切だが、仲間が悪事を犯した時に沈黙したり隠ぺいしたりすることはよくない。政治家でも会社でも学校でも仲間をかばう行為が良しとされることがある。最後まで口を割らなかったあいつは偉いと尊敬されることもある。
仲間のために犠牲になった人を英雄と称え、自分たちはのうのうと生きている。内部告発や上司のハラスメントや不正行為を訴えたりすれば仲間を裏切るのかと言われることもある。トヨタですら仲間内の調査より国の調査で隠ぺいが発覚する。
僕はダメなものはダメだというたちなので生徒の時は先生に反論し、社会人となってからは上司に反論して叱られるばかりだった。親にも反論してげんこつを度々もらう羽目になる。父の暴力で病院送りになったこともある。
飲酒すれば少しは悪いことも許されるだろうとする行為に、飲酒しない僕は反論して嫌われる。タバコを吸う高校生仲間がいればやめろと言って嫌われる。試験でカンニングする大学生に寮で「それでも君たちは最高学府の学生なのか!」と言って嫌われた。
仲間のために自己犠牲する行為は何でも許されるものでなく、悪いことは悪いとはっきり言う態度も必要。それがために村八分にされ苛められても悪いものは悪いのだ。そんな仲間とつるむより一人の方が居心地はよかった。
悪事を黙って見過ごすより、内部告発して不正を訴える人は偉いと思う。仲間から叩かれ命を奪われることもあるが、それこそ英雄なのではないだろうか。悪事に加担して隠ぺいしようとする人より、よっぽど偉い。