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日本は古来海外から学んでいた

 

日本は縄文時代(16000年前~3000年前)から海外との交流が盛んだったらしい。当時の日本海は今より狭く浅い。充分、丸木船で航海できる距離だっただろうし、北海道からなら地続きで行ける時代もあったらしい。黒曜石などを大陸から取り寄せ、ヒスイなどと交換していたかもしれない。

 

明治維新になるまで日本は中国から多くの事を学んできた。漢字、土木工学、医学、薬学、仏教、儒学、金属学など多岐にわたっている。明治維新になると洋学が必要だと思うようになるが、それは当時の中国がヨーロッパ列強に屈していたからに他ならない。それ以降、現在に至るまで欧米から学んでいる。

 

僕が、欧米に行ったとき、人種の多さや交流の密度の深さに驚いたが、それ故に自己主張も激しく、謙虚にコツコツ努力していれば誰かが認めてくれるという状態ではなかった。相手をやり込めて自分の主張を押し通す。自分の意見を堂々と言い、相手の意見を論破することが大切だという文化だった。

 

日本では「和を持って貴しとなす」教えや「沈黙は金」などという諺もあるが、それを全否定される。親に孝行と言えば、個人主義のアメリカに尊敬できる親などいるのかと言われる。会社に忠誠を尽くすなどと言えば、会社は仕事をして賃金をもらうだけだと言う。転職社会なので忠誠心などない。

 

弱肉強食社会が欧米で、そこでのし上がってくる学者や経営者はかなりユニークで洗練されてくる。忠誠心などないので、よいアイデアがあれば、投資家から資金を集めて起業する。社員は転職するものだと思っているので使い捨て。優秀な社員はストックオプションを付けて囲い込む。何ともドライな考えをしている。

 

どうにもなじめない文化を持っているが、先進的なことをさっさとやってたくさん失敗して学ぶ姿勢は素晴らしい。失敗を恐れない文化を投資家が金銭面で支えている。これからも欧米から学ぶことはたくさんあると思うが、日本人は自分の価値観を大切にして交流していけばよいと思う。

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