些細なことでも腹が立ち、いつまでもそのことで他人を責める人がいる。奥様の手料理に時間がかかり、腹を立ててプイっとふくれっ面をしている子供やご主人。手料理などしたことがなければレストランのようにササっと出てこないことに腹を立てている。

 

でも、食材からの手料理にはどうしても時間がかかる。時短料理にしようとすればお惣菜やインスタントになり、家族の健康を保つための最善の策は崩壊する。そのことを理解すれば、手料理をしている奥様に感謝し、お手伝いを申し出るだろう。

 

いつまでも信号が変わらない、商店街に人が多すぎる、レジ待ちの行列が長すぎる…うんざりすることはたくさんあるが、いちいち腹を立てていればギスギスした社会になってしまう。それより、そうしたことを受け入れる度量を身につけた方が良い。

 

たかだか人生100年、たった100年しかこの世にいないなら、イライラせずに相手の立場にもなって笑顔で観てあげる心の広さもなければ、イライラした挙句の果てに死んでいく人生になってしまう。ありがとうの一言もかけられない人生は寂しいと思う。