不動産投資で資産が3年で1億円を超えましたのカラクリ
不動産投資は巨額の資金が必要ですが、そこは金融機関が融資をしてくれるので返済さえできればやりやすいです。手元に300万円あり、不動産セミナーに行って収益性の高い中古物件を紹介されてその気になる。
銀行から3000万円の融資を受けて中古物件を購入して大家になる。入居者が入り家賃収入が入ると気を良くしてもっと儲けたいと思うようになる。次の物件をセミナー講師に紹介され、銀行から5000万円の融資を受けて中古物件を購入して大家になる。
これで資産は8300万円になりますが、借入も8000万円です。それを自慢している人がいて、尊敬する人もいる。でも、家賃収入が途絶えればすぐに破産する危険な状態です。会社では、自己資本比率が10%以下になれば要注意なのに?
1億円借金をすれば、資産は1億円になりますが、それをうらやましいとは思わないですね。ところが、1億円の借金で不動産を所有すると換金するのは大変なのにうらやましいと思わせることができます。
資産は借金の額も加算されるので、借金するほど資産は膨らみます。そこで、資産のうち、返済しなくてもよい部分を自己資本として総資産との比率を出して検討するのですが、不動産セミナーでは、そんな話はいっさいしません。
セミナー講師や不動産会社は物件の紹介手数料で儲けることができるので、少し割高にして紹介しますし、売れにくい中古物件を紹介することが多いです。何しろ相手はど素人ですから、買い手がつかない物件でも販売しやすいのです。