上司に逆らえば首が飛ぶ
硬直した組織では、上司の指示は絶対で逆らうことは許されない。部下は、上司が間違いを犯してもさらに、上の上司に報告できない組織が日本の会社には多い。そのため、社内に不正が横行してもトップには報告されない。
僕が住んでいる和歌山県のトンネル工事でもこうした組織が、工事の手抜きを知りながら上司に逆らえず報告すらできない状態になっていた。トンネルに照明を設置しようとした別の業者が手抜きを発見して県に報告して明らかになった。
災害の多い和歌山県では、このトンネルに期待していただけに悔やまれるが、こうした施工不良や虚偽申請、データ改ざん、産地偽装などは大企業でも起こっている。儲ければ何をしても良いという風潮が今の日本に蔓延しているように思う。
お客様を裏切って長く儲けることはできない。いつかは不正が発覚してそれまでの儲けと信用を一気に失うことになる。いつまでも儲けるには目先の利益ではなく、お客様の利益になることを重視して信頼されることが大切。
そうした会社にするには平社員がトップに意見具申できる風通しの良い組織にする必要がある。役職をやたら多く作り、組織を硬直化させないことも大切、経営者が組織の末端まで意見を聞き、謙虚に検討する姿勢も必要。