富裕層のシンボル 別荘
戦後、富裕層になれば軽井沢や那須や伊豆に別荘を所有するのが富裕層のシンボルで、白黒テレビの時代にドラマに出てくる富裕層は、避暑地として別荘を所有していた。バブルの時代になるとリゾート開発が活発になり、庶民の間でも別荘を所有する方が増えた。
あれから30年以上経ち、当時の別荘は買い手がつかない空き家となっている。和歌山にも多くの別荘が建ったが、今では廃墟となっている。人口増加の時代ですらそうなのだから、これからはもっとひどくなると思うが、相変わらず別荘を持ちたがる人はいる。
隣近所付き合いがなく、空き家ばかりの別荘地は荒れ放題。上下水施設は錆びだらけでメンテナンスもしていない。道路も陥没しているところもあり危険。それでもひっそりと暮らしている方もいる。高齢になると、体力が落ちて移動が面倒になり、通院の必要も出てくる。
親が若く健康で子供達も幼い頃はよかったが、子供達も大人になると親と一緒に別荘暮らしを嫌うようになる。維持管理も大変な別荘を持ったことへの後悔は20年も経たずにやってくる。それはリゾートマンションであっても同じこと。海外の方も所有しているマンションであれば修繕費も集められないことになりかねない。