愛する人より愛される人へ
特定の人を好きになる感情は誰にでもある。この人といっしょにいたいと思っても、相手が同じ思いを持っていなければ嫌われてしまう。この人といっしょにいたいと思うなら、相手も同じように思えるように努力してみることが大切。
そこで、優しくしたり、プレゼントしたり、いろいろやってみて相手の反応をみるのだが、これがうまくいけばいいが、それでもダメな時もある。好き嫌いの感情は理性では説明できない生理的な部分がある。そのときは、素直にあきらめるしかない。
最初は、お互いに好きあっていたのに、いつしかつまらなくなり、嫌になり別れることもある。お互いの好きだという気持ちを大切に育てるには、かなり努力しなければならないが、それを怠ってしまった結果がそこにある。
相手へのやさしさに欠けていた。他の人を好きになってしまった。趣味が合わなくなって話が嚙み合わなくなった。些細なことが気になるようになった。いたわりの気持ちを失くして自己成長を怠り破局に至る。
いつまでも好きあっている仲になるには、お互いにそれなりに優しさを維持する努力、好きになってもらえる努力が欠かせない。感謝の気持ちを伝える、優しさを表現する、価値観を共有する、スタイルを維持するなど。
愛される努力を怠るとつまらない魅力のない人になってしまって相手がどうしてこんな人といっしょにいるのだろうと思われてしまう。愛情はお互いに育むものだと教えられたはずなのに忘れてしまう。
自分は優しく相手に接することなく、ただ、相手に優しさや奉仕を求めていれば、やがて愛情は落胆に、そして憎しみや悲しみに変わる。不服従に威圧的な言葉をかけるようになれば、それは愛情の破局を表している。