働くことが健康の秘訣
10才のときの1年は長く感じられたのに、70才近くになると1年はとても短く感じられる。10才の1年は、人生の10分の一なのに対して、70才の1年は、人生の70分の一でしかないからだろうと勝手に感じてしまう。
学生の頃の1年は変化が激しく、学年も違えば習う教科も違っている。社会人となってからの1年はこうした変化には乏しく、毎年あまり変わらないこともある。僕の日常もこの数十年、ほとんど変わらない。
年金がもらえるようになり、定年退職して悠々自適な暮らしをしている友達もいる。ただ、悠々自適と言っても遊んでばかりだと暇を持て余してしまう。そんなときはバリバリ働いていた頃を懐かしむようだ。
僕は起業した企業経営者なので、現役で働かせていただいている。毎日が変化に富み、やりがいも感じている。学ぶことも多くあり、日々勉強に励んでいる。こうした生活を過ごせることが若さを保つ秘訣でもあると感じている。
余生を穏やかに過ごすことに憧れていた40代の頃と違って、70代になると誰かのために働かなければならないと感じることは喜びでもある。もちろん、嫌なこともあるが、それはスパイスのようなものでそれがなければ味気ない。