企業が求める人材でなければ採用されない
僕は大学で建築を4年間学んでいたから住宅メーカーに就職できた。大学で設計を学んでいない学生が設計部門に配属されることはない。僕の職種はもちろん住宅設計で、経済学部などを卒業してきた学生は営業であり、毎日ノルマを達成するために必死になって働いていた。どの学部を卒業したのかによって職種は決まるし月収も決まっている。
企業が求めるスキルや資格がない状態で、大学名だけで就職しようとしても無駄足を踏むだけになるが、大学生の多くは、卒業しさえすれば、自分が進みたい職種に就職できるものだと思い込んでいる。日本の大学教育は、理系といえども企業が求めているスキルや資格を取得しているとは言い難いのが実情。文系ともなれば話にならない状態。
企業が海外の学生を採用するのも、彼らの方が、企業が求めるスキルや資格を身につけているからに他ならない。そのため、日本の学生は企業が求めるスキルを身につけるために、大学生の時に専門学校に通って学ぶ必要が生じている。そのことに気が付かないで大学名だけで就職しようとして戸惑う学生は多い。