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腐敗に満ちた組織は朽ち果てる

 

幕末の組織は役職の家督相続や役人の腐敗により市民の不満が爆発した時代だった。硬直した組織は、幕藩体制の維持に関心があっても世界の変化には対応できなかった。不正や賄賂が横行した組織はスピードが求められる決定ができない。混乱を極める組織に見切りをつける人々が明治維新を起こした。

 

会社でも長年経営していると、硬直した組織になりがちで、いつまでも役職にしがみついて威張り散らしマンネリに陥り、収益を出せない仕事を行いがちになる。去年と変わりない仕事をすることが大切、組織を守ることが大切、みんながそれぞれ変わりない仕事をすることを期待する会社になってしまう。

 

平社員の提案を受け入れることのない組織は縦社会になりせっかくの提案も稟議書を上にあげるだけで疲弊してしまう。スピード感のない組織は組織を大切にするため、有能な社員を大抜擢することなど考えられない。長年、忠実に働いた者は実績に関係なく上司に受け入れられる。

 

創業間もない会社スタッフは役職に関係なく仕事をこなす。スピード感のある意思決定や行動に収益もついてくる。彼らはスタイルや伝統や慣習にこだわらない。お客様のためになると思えば躊躇なく平社員でもビジネスとしてプロジェクトを起こす。実践しながら足りない部分を補って成長していく。

 

気が付くと、大企業のビジネスを脅かす存在になり、彼らに頼らずに仕事ができないようになる。創業間もない会社に仕事を徐々に奪われ、大企業の業績は悪化していく。硬直した組織はリストラするが、改革のためには組織トップから辞職してもらう必要があるのに下っ端ばかり首を切る。こうして大企業は朽ち果てていく。

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