他人の不幸は蜜の味
自分がみじめでなさけないとき、他人の不幸を知るとホッとする。自分よりみじめな奴がいる。こいつは俺よりかなりバカだなぁと笑顔になる。そのうちにネットで愚痴をアップするようになり、他人を非難するようになる。
匿名で他人を非難するのは自分が何もできないみじめさから逃避するため。書き込みをしている間は気が紛れて幸せな気分になれる。ちょうど酒を飲んで憂さを晴らしているようなもの。ドンドンエスカレートして平気で「死ね」などと書いてしまう。
どんなに他人を非難中傷しても自分の現実は変わらない。みじめで何もできない情けない自分がそこにいる。苛めほど快楽を味わえるものはなく、深みにはまっていく。しかし、そのしっぺ返しは必ずやってくる。
ひどい仕打ちを自分が受けるようになり死んだほうがましだと思えるようになる。そこまで追い詰められてやっと自分は何も挑戦していないと気が付く。他人を傷つけてきたからこそ優しくなれる。他人を傷つけてきたからこそできることがある。