日本の中古住宅は、建物が20年以上経っていれば価値がなく、むしろ撤去費用を差し引くので海外と比べると割安になる。日本は高温多湿で木は腐りやすく鉄は錆びやすい。コンクリートは地震や地盤沈下の影響でひび割れる。多くの方はリフォームするより建て替えを選択しがち。

 

中古住宅は、以前の方の生活感が満載でとてもそのまま暮らしたいと思えない。リフォームも日本では新しくなった耐震基準を満たす必要があり、大規模修繕になりがち。結局、リフォームするより建て替える方が安上がりになることも多々ある。中古住宅が活発にならないのはそんな理由もある。

 

中古マンションは、管理組合がしっかり管理費を徴収して大規模修繕に備えていればいいが、そうでない場合、購入してから大規模修繕工事の分担金が数百万円など、思ってもみない出費につながることもある。転売できそうもないマンションを買って、身動きが取れないこともある。

 

古民家レストランにしようと中古住宅を買ったが、そこは居住区で店舗として活用できる広さ制限がありほとんど使えないということもある。不動産業者に早く買わないと売れてしまうと言われ、買った後で後悔することが多々ある。割安の物件は、割安の理由が必ずある。