また聞きハラスメント
僕は社長をしているので社員から思わぬハラスメントの相談を受けることがある。「僕は社長におべっかいをしていますか?いつ、したことがありますか?」というものや、「私は社長に色目を使ったことがありますか?いつそんなことをしたと言うのですか?」「上司の~さんからそんなに言われましたし、きっと皆がそう思っているので退職したいのです。」
その上司に聞くと、「~さんが言っていたので、また聞きで事実かどうかは確かめていません。」と言う。そんないい加減な話で、傷ついた優秀な社員が辞めそうになっている。僕は社員をえこひいきしたことがない。そんなことをすれば誰かを傷つけるからだが、管理職の人ほどゴシップやガセネタが大好きで、自分のつぶやきがそんな大ごとになるとは思っていない。
ガセネタ元をたどると管理職の思い違いであることがわかり、辞めようとしている社員に平謝りして思いとどまってもらう。管理職の一言や思い違いが会社の団結を乱すのに気が付かないで思い違いをそのまま引きずって数年間もモヤモヤした気持ちでいる。こんなバカげたことをしていて業績が良くなるはずがない。会社が大きくなると嫉妬や妬みやっかみなどが原因で業績を下げる。
まことにバカバカしいことが会社ではよく起こる。これで会社のために頑張ろうなどと思えるはずがないのに、君たちに期待しているからもっと仕事を頑張りましょうと言う。その前に管理職は自分の言葉や行動にもっと注意するべきなのだ。社員のやる気をそぎながらその原因が自分にあることをまったく理解していない。相談を受けた僕は頭を抱え謝るばかり。
明るく、楽しく、元気よく 働いていただける会社を目指してきたのになかなか実現できない。経営トップがそう思っていても実現できないのだから、他の会社でもなかなかできないのは理解できる。人はチョッとしたことでねたんだり恨んだり、背伸びしてみたり他人を傷つけたりするもの。地位を手にするとその地位に応じて己の人格を磨かなければハラスメントしてしまう。