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人付き合いが苦手でいいじゃん!

 

1953年(昭和28年)生まれの僕は幼い頃から人付き合いが苦手。学生時代、ほとんど同級生は兄弟がいたが僕だけは一人っ子だった。周りから大切にされているんだね羨ましいなどと言われる。しかし、家に帰れば酔っぱらった父から毎日のようにぶん殴られていた。

 

小学校の作文の課題でも「私の兄弟」などと先生から主題されて困ってしまう。先生が「あ!おまえは兄弟がいないんだよなぁ」と言われてうつむいていると、自然と涙がこぼれてしまう。勉強や体力に自信もなく、他人と比べて何かを自慢できるものは何もなかった。

 

家は貧乏でおこずかいもほとんど貰えなかった。強気で踏ん張っていても長くは続かないので、皆と集まっている時間を少なくして、一人で遊ぶようになる。テレビも家になく、漫画を買えるお金もないので図書館から借りてきた本を読み漁っていた。

 

お酒は飲めないし、タバコもやらない僕は20代そこそこで多額の借財を抱え返済に追われ遊ぶ暇もなかった。今でも、人付き合いは苦手で誘われてもお断りしている。遊び友達はいない。それでもキチンと生活して生きている。付き合いが苦手だからこそ、勉強時間が持てることが強みになっている。

 

20代のころ、収入のほとんどは返済に消えていったのでスーパーの見切り品を買ってきて自分で調理することを覚えた。自分の性格が強みになったからこそ今の自分がいる。自分の性格が嫌で自分を変えようとするのではなく、自分の性格を肯定して活かす方が良い。

 

66歳になろうとする今、お酒が飲めない、タバコも吸えない、外食もしない、付き合いもできない、サーフィンなど一人で遊んでいるのが好きな自分を変えようとは思わない。そんな自分が好きだ。自分は自分で、それこそが自分の強みなのだ。

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