うまい話には裏がある
最近は、証券会社の営業マンだけでなく、銀行員や郵便の局員まで投資話を持ち込んでくる。この株を買いませんか?この投資信託を買いませんか?この土地を買いませんか?この証券を買いませんか?この保険を買いませんか?アパート経営をしませんか?親しい人だけに断り切れずに購入して損をするケースが増えている。
儲け話にはリスクが伴うが、儲けた話しか聞かないとやらなければ損をするみたいな雰囲気を醸し出される。営業の方はノルマを達成したいだけなのだから、何としてもやらせようとする。やった人はこんなに儲けていると嘘かもしれない話を並べ立てる。さっさと買わないと誰かに取られてしまうと危機感をあおる。
儲け話はやらなければ損をすることもなく、今までと同じ生活をするだけ。儲け話に乗れば儲けるかもしれないが損をするかもしれない世界に入り込み、損をすることが大概あるということ。そして、損をしてからやらなければと思うのが人の常。後悔先に立たずで、悔やんだときはもう遅い。
損をしたときは人のせいにし、儲けたときは自慢している。お金に憑りつかれたようで~を買わなければバカだと言わんばかり。どうしてそれを買えば儲かるのかをとうとうと述べて説得しようとし、うるさいのでうなずいていると買うと勘違いしている。買わないからと言えば不思議そうにこちらを見ている。
僕のところにも多くのこうしたお話が持ち込まれるが、すべてお断りしている。儲けたと自慢している人もいるが、しばらくすると再投資して損をして落ち込んでいる。まるでギャンブラーのように投資を繰り返している。お金に憑りつかれるより、お金は働いて稼ぎ、遊びに使った方が楽しい。