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思い詰めるとろくなことはない

 

1968年安保闘争では、学生たちがマルクス思想に傾倒して共産主義革命を掲げて安保反対、ベトナム戦争反対、成田空港建設反対などで闘争していた。思想に深い思い入れをして、誰かを傷つけることが当然だと思うようになる。革命のためには犠牲はつきものだと平然と言えるようになる。

 

日本を、天皇を中心とする国家にし、4年間民間人として訓練を受けた自衛隊を国軍とすべきだと思い入れ、自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ東部方面総監を監禁。バルコニーで自衛隊によるクーデターを促す演説をした後、自衛隊は動かないと判断した三島由紀夫は日本刀で割腹自殺を遂げた。

 

普通の人でも嫌なことがあると、ストレスをため込んで思い詰めると死んだほうがましだと思い込み、自らの命を絶つようになる。そこまで行ききらなくても、ひとつの考えに支配されていると、多様性を受け入れられなくなり違う考えをする人を否定するようになり、怒りを感じるようになる。

 

自分の考えと違っている人がいることなど当たり前で、皆が同じ考えになることの方が危険なこと。同調してくださる人、聞いてくださるが受け入れてくださらない人、聞くと反論される人、自分とは全く違う意見を述べる人などいろいろな考えがある。だからこそ生きているのが楽しいのだろう。

 

生きてさえいれば何とかなるもの。非難中傷などは当たり前、苛められても踏みつけられても、ノンポリ(政治に無関心)三無主義(無気力・無関心・無責任)などと言われても平気。相手の評価はコロコロ変わる。いちいち気にしていれば、こちらがもたない。自分の人生の主役は自分だけなのだから。

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