軍事費よりも大切なこと
政治の世界では自国防衛は話し合いや国際裁判などではなくそれぞれの国の軍備に頼っている。話し合いで決着できないときは戦争も選択肢にある。そこで、軍事費が少ない国は強国の軍に助けられるか、強国の脅威にさらされて暮らさなければならない。まるで、縄張り争いをしているヤクザのような世界が政治の世界。
誰も住んでいない小さな島の取り合いで、隣国と戦争になるかもしれないから軍備増強。遠くの国の紛争にアメリカが介入しているので思いやり予算や軍備増強。自国を守ってくれているアメリカ軍のために新しい基地を作るための予算を増やすのは当然。貿易黒字解消のために軍備増強。
誰も住んでいない、行ったこともない領土をめぐって、両国の国民同士が殺し合う必要があると政治家は訴えて平気なのだろうか?そうして何十万人、何百万人もの人が死んでからやっとあの戦争は悲惨だったと言い、神社の前で深々と首を垂れ涙する。しかし、戦後の利権をめぐって守銭奴になっている顔が隠されている。
敵国はいつ襲ってくるかわからないと不安をあおって軍備増強に動く。軍事費で感染症予防や医療の充実、防災や災害予防、インフラ整備、新規産業育成、などたくさんのことができる。その方が多くの人のためになるのに、隣国が脅威になるので軍事費は減らせないという。
政治家は話し合いで各国間の問題解決にあたるのが仕事だが、最終手段としての戦争を放棄することはない。放棄すれば軍需産業が壊滅状態になり、多くの失業者を出すからという。しかし、本音は選挙で投票してくれる割合が多いから。戦争になっても戦場に行くのは政治家ではなく庶民でしかないから安心。
僕たちは、政治家に政治を任せているが、政治家は本当に平和のために貢献しているのだろうかと疑問に思うことがある。当選すること、政権を取ることだけでなく、各国が軍備など持つことなく平和のために税を使う世界を目指そうと発言する政治家が出てきてもいいのではないだろうか。