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まさかのときに備える

僕が住んでいる和歌山は地震や津波があると言われているので、災害の時に備えて、防災グッズを揃えリュックなどに入れて保管している。水3ℓ、医薬品、火を使わない非常食(3日分)、懐中電灯など、貯金も生命保険もまさかの時のために違いない。病気などの備え、老後の備え、生命保険は葬式代の備えだと云われる。

 

日本に114.4万世帯いる富裕層は、不動産などを除いてすぐに換金できる金融資産の合計から借金を引いた残りが1億円以上5億円未満の方をさしている。それ以上は、超富裕層で日本に7.3万世帯、合計約122万世帯がお金持ちになる。そうしたお金持ちは倹約家でもある。派手な生活を送っている人ほど借金だらけという。

 

アリとキリギリスではないが、お金は蓄えるより使う方が楽しい。僕は、若い頃から借金で苦しんだ経験があるので、少しでも現金が余れば使わないで貯金する。スーパーに行くのは夜、見切り商品を探して買っている。洋服はネットオークションで古着を安く買っている。外食せず、自分で調理して節約する。

 

高級マンションに住み、高級車に乗り、高級ブランドで身を包んで、高級レストランで食事を楽しんでいる人ほど金融資産がほとんどなく、多額の借金を抱えていることはよくある。物欲には限りがなく、次から次へと買いたいものが増えてくる。自慢したくなり、見栄を張ってより高価なものへとエスカレートする。

 

社長仲間から、そんな質素な生活をして何が楽しいと云われるが、社員と一緒になって仕事をしていることが楽しく、安いボロ着をうまく着こなしていると思い込んでいる自分が楽しいし、産直市場などで買った安い食材をうまく使って美味しい手料理ができたときは笑顔になるし、何も買わないで街歩きしているのも楽しい。

 

当たり前の話だが、使わなければお金は貯まるし、使ってしまえばお金は無くなる。「おいら、宵越しの金は持たねえよ!」などと啖呵が切れない僕は、キリギリスを観て凄いなぁうらやましいなぁと思うが、真似のできないアリさんでいるのが僕らしくて居心地がいい。

 

 

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