年を取ると反省できない頑固おやじになっていく
「人間、年を取ると丸くなる」と言われ、間違った指摘にも「そうかもしれないね~」などと促す余裕を持っていたが、最近は反対。思い込みが激しくなり、自分の考えが間違っているとは思えずに、相手が間違っているに違いない、キチンと指摘する方が良いと判断しがちです。
高齢者の頑固さが老化も原因だとすれば、筋肉の衰えや病気などによってイライラが募り、チョッとしたことでもすぐに腹が立ってしまう状態になりがちなこと。子供がゲームに夢中な時、陶酔しきっているゲームを取り上げると烈火のごとく怒りまくる状態に近い。
経営者にも、感情をむき出しにして業績を上げようとする方がいるが、いっとき好業績になっても従業員は恐怖で就いているだけなので離職する者が後を絶たず、長くは続かない。叱らなければわからないと言い切る姿勢は堂々としているが、孤独ではないだろうか。
僕は業績よりも従業員が嬉々として働いているかに重点を置いているので、赤字業績になっても叱ることはない。赤字は経営者の責任で、従業員の責任ではなく、どうすれば業績が良くなるのかは従業員といっしょに考える。のんびりしたやり方だろうが、嬉々として働いていればそれでいい。
創業時から20年、いっしょに働いてくださっている従業員もいるし、長く働いてくださっている方も多い。一度は退職したものの、再就職してくださる方も多い。退職していく従業員は、この会社が大好きだと言ってくださる。そんな喜びで包まれている会社を運営するのが僕の経営スタイル。
僕の考えと違っている従業員の方もいるが、それも意見の違いで時間が経てば業績という数字でどちらの言い分がベターなのかがわかる。そうして積み重ねていく方が、相手を委縮させず働いてくださるし成長も見込める。頭ごなしにこうしろと言ってしまえば、従うだけの従業員になってしまう。