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窓際族の反乱

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岩倉具視は、明治新政府で公家による身分制度を壊し、西郷隆盛は、武士による身分制度を壊して、明治新政府を樹立した。二人に共通しているのは、最下層の人であり、上司からいっときは重用されたが、失脚して復活しているということ。

 

失脚した時=窓際に追いやられた時、多くの人は嘆き悲しんだり、憎しみに悶えたり、放心状態になったりするものだが、彼らは情報を収集して、検証している。つまり、腐るどころか、勉強して復活するチャンスをうかがっている強靭さがある。

 

だからこそ、エリート集団のご意見を受け入れるふりをしながら、彼らを失脚させ、1000年続いた公家の身分制度を廃止し、天皇に軍の統帥権を持たせ、東京に新都を築き、殿様などを排除して、武家による統治を廃止させることができた。

 

明治維新のもう一方の立役者である勝海舟もまた、同じような境遇にある。彼らには理想とする国家像があり、身分制度を廃止して、自由に立身出世できる社会を実現しようとしたこと。海外の事情に精通し、海外を視察することを厭わない。

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