ひとりで出張の方が安上がり
僕は、ひとりで出張することが多かった。FC募集、新規開校説明会、研修会、講演会…いろいろなことで出張することが多かった。経費削減も必要だが気楽なのが一番嬉しかった。会社が大きくなると、スタッフが一緒に付き添ってくださるようになるが、付き添いのスタッフが僕のカバンを忘れたり、時間通りに移動できなくなったり、予定を変更されたり…
ひとりで出張していると、少しの余裕があれば近隣を歩いて街を知ることができる。夜の接待をお断りして、加盟校様に早く家に帰り、ご家族を大切にしなさいと話してあげるとビックリされ、感謝されることもある。SV(スーパーバイザー)と一緒だと、懇親を深めるため夜の食事を手配することが多いが主婦の方などには酷な話。
独身の頃は深夜遅くまで一緒に食事をして語ることが楽しかったが、結婚すれば食事の用意をして待ってくれている妻が気になるし、子供ができれば子守りをしてあげなければと思うし、主婦であれば食事の用意をしなければと思うし、家事ができないことで誰かに頼まなければならない。
20年もこの会社をしていると、この会社で働いてくださる方もそれなりに年を取ってくる。若い頃のように遅くまで語り合うのは何かにつけて辛い。そうしたことも考慮して、僕は夜の食事やお酒の入る懇親会はお断りするようにしている。SVを連れていると、お断りしにくいこともあるので一人で出向く方が都合がよい。
お供を連れ歩くのが当たり前、夜の飲食店での接待は当たり前だと思っている経営者は多いが、多くはお酒好きな方。自分はそうして親交を深めたから、今の人もこうしたいと思っているだろうというのは間違っている。経営者仲間同士、お酒好きな人同士ならいざ知らず、多くの人のことに気を配ることも大切。