頑張っているだけでは儲からない
商売で儲けるには、お客様が欲しいと思う商品やサービスを提供しなければならない。自己満足でお客様から支持されない商品やサービスをどんなに宣伝しても作っても買いたいと思わないので売れなく、儲けが出るどころか赤字になるだけ。頑張っているのに認められないと嘆いている。
売れない商品を作り続けているメーカー、売れない商品を多額の広告費を払って宣伝している企業、売れないサービスしか提供できない企業…売れる商品開発は市場調査でわかる場合と世の中にないものがパッと閃いてくる場合とがある。市場調査で解る場合は説得しやすいが閃きは理解されにくい。
僕は20代の頃、服飾メーカーをやっていた。洋服は季節ものなので3ヶ月間が勝負。半年前に売れるデザインと生地を発注して洋服を作り卸販売する。40年ほど昔のことなので、当時は「アンアン」「ノンノン」といったファッション雑誌からヒントを得ていた。自分も若いので、自分が着てみたい洋服を作れば売れた。
60代となった今では、若者の洋服はデザインできないがシニアの方の洋服なら今でもデザインできる。若い頃は流行の洋服を着たいと思ったが、シニアになると他人とかぶらない自分オリジナルなファッションを求めるようになる。生地にもデザインにもこだわりやストーリーがあるものを求めたくなる。
今の僕なら、オーダーメイドのお店を作るだろう。洋服も小物も家具も車もお家も…すべてオーダーで注文を受けて洋服や小物を提供し、それぞれにあった椅子やデスクをお作りし、内外装に凝ったお車をお作りし、インテリアにこだわったお家も提供する。ライフスタイル全般のご要望にお応えするお店を開店するだろう。
自分の得意とする分野で才能を伸ばして、どうすればお客様が買ってくださる商品やサービスを提供できるかを真剣に考え、学び、実行できる人、支えてくださる人がいて、成功してみせると必死になって努力して、多くの人に受け入られる努力を惜しまず…そうして初めて儲けを出すことができる。