民営化されて便利になった
国鉄のとき、駅は列車のためのものでありそれ以外の施設はなかった。行政マンが考えるのは赤字になれば電車代を値上げして乗客に負担してもらうという発想。今の原発事故の負担を電気料金に上乗せし、それでも足りない分は税金で補うのと同じこと。私鉄電車賃との格差に民営化を行ったが、反対の声は大きかった。
JRになって駅が再開発されて商業施設をドンドン導入するようになった。家賃収入が増えて儲かるようになり、パンや新聞といった販売店だけでなく飲食店、ホテル、理髪店、スーパー、衣料品店、教育施設や医療施設まで入店するようになった。同じ給与なのに仕事だけが増える公務員時代では考えられない出来事。
高速道路も民営化されてパーキングがやたら便利でよくなった。パーキングにコンビニが入るようになり、有名店が入るようになり、イベントが目白押しになり、地元の産直販売所もできた。パーキングが広くなり、家賃収入が驚くほど増えるようになった。同じ給与なのに仕事だけが増える公務員時代では考えられない出来事。
規模が大きくなり収益を考えない運営がまかり通るようになると、組織の安定だけが先行し、上司の顔色ばかり気にかけて仕事をするようになる。上司は責任を持って仕事をすることを嫌い、出世のために常に部下や他の部署の責任にできるように動くようになる。公務員時代には上下関係こそ大切で、お客様目線はなかった。
郵政の民営化はこれからだろうが、東京や大阪など都会の一等地にある郵政の建物を高層ビルに建て替えて商業施設やホテルやOfficeとして貸し出せば、多額の家賃収入が入ってくる。民間企業になれば、そこで働く人の給与を確保するために知恵を絞って収入を得る方法を考えて果敢に挑戦しなければ生き残れない。