住宅ローンは年収の何倍まで借入できるの?
住宅ローンの審査では年収の5倍から7倍程度が借入金額の上限で、5倍程度なら余裕を持って返済できますが、7倍を超えるとかなり厳しい生活を余儀なくされます。年収400万円の方なら、住宅ローンは2千万円から2800万円程度に抑えておきたいものです。
ただ、首都圏の新築マンションの平均販売価格は5500万円で、とても手が出る価格ではありません。5500万円÷400万円=13.75 年収の14倍近くにもなります。35年変動金利2.775%で5000万円借りて毎月均等割りの返済額は186201円、ローン手数料135.5万円。
年収400万円だと、平均月収33.3万円、ここから住宅ローンの返済18.6万円を引くと、14.7万円の生活費になります。夫婦だけなら質素に暮らせば我慢できますが、お子様が生まれたりすれば、かなり生活は厳しくなり、実家の助けが必要となるでしょう。
お子様が生まれても生活費に困らない程度にするには、毎月の返済額を10万円程度にする必要があります。そのために借入額を2500万円程度にする必要があるので、頭金を入れても3000万円程度のマンションが購入できる限度になります。
夫婦共働きで、お二人の年収の合算が800万を超える方であれば、首都圏内で新築マンションを購入できますが、妊娠を機に退職すれば途端に返済できなくなる恐れもあります。若いご夫婦で憧れのマンションにお住いの方は、親がかなりご負担されていることが多いです。
親に資金的な援助を頼めない若い方が通勤に1時間以上かかる郊外のマンションを購入したり、不動産の購入を諦めて通勤時間が1時間程度の立地での賃貸にしたり、中古マンションを購入したりするのは、買いたくても手が出ない価格になっているからです。