社員は家族
欧米では、会社は株主のモノであり従業員は利益を産み出す要因の一つと考えているので、利益を産み出さないときはリストラも大胆に行われる。日本では、会社は従業員のモノであり従業員は利益を産み出す仲間(家族)と考えているので、利益を産み出さないときは給与を減額してでも解雇は避けるようにしている。
終身雇用、年功序列が崩壊して久しいが、僕は、終身雇用は良い制度だと思っている。就職していただいた人は、その能力に関係なく、いつまでもいっしょに働く家族として大切にしていきたい。年数が経てば役職が自動的につくようにするのは難しいが、解雇は避けるようにしている。
欧米に比べて、日本の会社は経常利益率が低いと云われるが、仕事ができない人間も雇い続けることも利益を少なくする要因となっている。どんなに一生懸命働いても、会社が儲からないとき、あっさり解雇する欧米型の経営は、日本には不向きだと僕は思っている。いつ解雇されるか不安な状態では仕事に身が入らない。
会社は俺のモノだと言わんばかりの経営者もいるが、儲かったとしても幸せを感じるには程遠いようにも思える。儲かっても儲からなくても、いっしょになって泣き笑いしてくださる従業員がいることの方が幸せを感じる。人は、人と交わることで磨かれ輝きを増していく。