友達ほどありがたいものはない
久しぶりにウインドサーフィンから離れたサーファーたちの茶話会があり行ってきた。現役バリバリの僕がいちばん年長さんで、他のメンバーは僕より10歳以上若い50代になりたてのおじさんたち。身体は鍛えているが、地元の廃墟のような居酒屋でメニューを見るとき、みんな老眼となっていることがわかった。
30年ぶりに会うサーファーもいて懐かしい。僕が痩せているので、癌にでもなったのではないかと心配してくれた。往年のパワーはないが、今でも海に行ってウインドサーフィンを楽しんでいると話してあげるとビックリしていた。還暦を過ぎてもできるのかと海に行かなくなっているサーファーは驚いていた。
それぞれイロイロな人生を歩んでおり、苦労話も聞いた。子供たちと話ができないと嘆いている友、妻と別れて心を病んで仕事を失くして失意の中にいる友、フルマラソンに挑戦して3時間半を切るタイムの友、燃費の悪い車を購入して妻に睨まれている友、太ってしまい減量できないと嘆いている友…。
昔のサーファー仲間なので、集まれば30年前の若者に戻ってしまう。30年前の青春時代の歌を唄えば笑顔になるし、話題は、当時の思い出ばかりだが、今の心を癒して笑顔になっていく。帰り際、離婚して落ち込んでいた友は、とっても元気になっていた。今度は、お盆にビーチに集まろうと話して別れた。
冬の北風が吹きつけるころよく行ったビーチも埋め立てられて今はなく、田んぼの細道を通って行ったビーチは綺麗に整地され、南風が吹いてくる頃は、そこに行ってたったひとりでサーフィンを楽しんでいる。30年も経つと、ビーチでサーフィンをしている人は入れ替わり、僕よりはるかに若い方といっしょにウインドサーフィンを楽しんでいる。