このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

信者の減少が止まらない

IMG_2231

田舎では、廃寺になった寺や神社が増えている。幕末から明治9年頃にかけて全国的に実施された廃仏毀釈によって多くの寺院が廃寺になり、仏像などが破壊され、僧侶は還俗(げんぞく)させられたことがあるが、平成になってからは信者にならない無宗教の方が増えている。

 

僧侶は檀徒数によって収入が決まってくるが、檀徒の引っ越しや高齢化、死亡によって新たに檀徒になってくださる方がいない。チョッと調べてみると戦後、信者数が半減している宗教団体が多い。実家のお寺のお墓参りに来てくださらない、お墓を必要としない方も増えている。

 

子供たちが都会に出て住むようになると、都会で檀徒になるのではなく、どの宗派にも属さない無宗教の状態でいる方が経済的。お墓も実家にあるが、兄弟ですら納骨させるさせないなどで言い争いが絶えない。そんなお墓を守る必要などないと長男以外は思ってしまう。墓が要らないなら葬式だってと思うようになる。

 

世界を観ても、イスラム教の信者数は伸びているが、キリスト教の信者数は減少している。宗教は、世の中が混とんとして不安でいっぱいのときほど広まりやすいが、安定して平和に暮らせるようになり、人々の移動が容易になると信者数は減少傾向にある。混とんとして政治不信のときはリーダーの役割を僧侶が担う。

« »