企業とモラル
大企業でも隠ぺい体質があり、赤福餅の賞味期限偽装、マクドナルドの異物混入、東芝の粉飾決算、三井不動産の杭打ちデータ偽装など、大企業のモラルが問われるニュースは後を絶たない。もちろん、中小企業も例外ではなく、地方ではニュースになっている。倒産の憂き目にあうかもしれないのに企業経営者は、こうした事に手を染めがちである。
理由はお金儲け第一主義で、お客様をごまかしてでも自社が儲けを出せばよいという考え。多くの企業は増収増益を目標としますが、そのためにお客様を裏切る行為は許せません。チョッとはごまかしもいいだろう、少しは異物が入ってもいいだろう、数本杭が短くても大丈夫だろうという安易な考えで商品をお客様に販売しがちです。
偽ブランド品、産地偽装食品など、最初から偽装して商品を販売する悪徳業者もいます。お金は魔力を持っていて、もっと儲けたい、もっと贅沢したいなどという個人的な欲望に身を焦がすようになると取り憑かれやすい考えです。こうした方は、社員も大切にせず、違法なことを「黙ってやれ!」と強要しますが内部告発によって暴かれるのがオチ。
最初は罪悪感でいっぱいなのに、悪いことに手を染めてしまうと、それに慣れてしまいます。儲かるようになると抜け出すことができなくなり、悪いことによってでしか収益を出せなくなってきます。「悪魔に魂を売る」行為となって、自滅するまでやり続けます。悪いことには絶対に手を染めないという自意識が大切。