OSやOffice、アプリの無料化の流れが加速
2013年から発売されるアップルの新製品は、iOS7が無料更新、パソコンのMac向けOS(基本ソフト)については最新版の「Mavericks(マーヴェリックス)」を発表し無料で提供。オフィス文書作成ソフトの「iWork」も、MacやiPad、iPhoneといったデバイスを新規に購入した人が無料で入手できるようにした。
ワープロソフトの「Pages」、表計算ソフトの「Numbers」、プレゼンテーション・ソフトの「Keynote」などが無料で利用できる。これらの文書作成ソフトは、クラウドを経由して複数の人で同時に編集できるようにもなったが、この機能の利用も無料だ。マイクロソフトの製品も、Windows8.1は無償提供されており、OSやOfficeは高額であっても購入するものというイメージが壊されつつある。
新OSの無償アップデートとオフィス系ソフトの無償提供は、メーカーとしてデバイスを売って儲けてアップルの得意分野で勝負を挑もうとする方針を明確にしている。グーグルやマイクロソフトは製品を持っていないが、アップルは製品を持っている。その強みを最大限活かした戦略になっており、今後の方向性が明確になっている。