市場調査は、自分の足で確かめなければ
市場調査をせず、空き物件があるからと入っていく企業がいますが、これは赤字店舗を拡大させるだけの放漫経営です。また、市場調査をコンサルタントなどの業者任せにしていたり検索アプリ任せにしていたり、物件だけを観て周りの人を観ないで決定したりしている企業もまた赤字店舗を出し続けることになります。
市場調査は、自分の足で周辺地区を歩いて、どこになにがあるのか?どんな人が暮らしているのか?どんな会話をしているのか?銭湯があれば、そこに入って湯に浸かり地元の方に話しかけ、地元のスーパーに来る人を捕まえては話を聞き、街の人、街のことをよく知ることから始めなければならない。
僕は、その街の商店街に行き、お店のモノを購入し、お店の方と直に話をしていろいろな情報を得るようにしている。個人商店で働くお母さんたちは、よく地元のことを知っている。僕がこの街に来てパソコン教室を開いたら来てくださいますかとお聞きする。そのとき、どんなことを学びたいのか?どんなサービスが欲しいのかを聞くようにしている。
チラシの作成、自治会のお知らせ、陳情書の申請、ネット予約の仕方、ラインの使い方、確定申告の仕方、巡回サービスなど、いろいろなことを教えてくださる。街にお祭りがあると役所に行ってパソコン相談などの出店を出せるかどうか聞いてみる。出せるようであれば年賀や名刺などの作成や動画編集などのイベントを企画して街の人と親しくなってみる。
それぞれの街には、それぞれ違った雰囲気を持っている。上品な方がたくさん住んでいる街や工場で働く人がたくさん住んでいる街もあれば、ご高齢者がたくさん住んでいる街もある。近くにパソコン教室がなくて困っている街もあれば、お買い物に困っている街もあるし、過疎に悩んでいる街もある。そこで暮らす人と親しくなると見えない市場が観えてくる。