おい、あれやって!
「おい、あれやって!」という言葉には何の具体性もない。話している方はわかっているつもりでも、聞く方はさっぱり理解できないことも多い。いつまでたってもやってくれないことに腹を立てて「いつまでボーっとしている!」と怒鳴っている。
気が利く人であれば「今から、このコップにぬるい目のお茶を入れて、応接室にいらしているお客様に出してください。」などと、キチンと説明して、理解できているかどうか確かめる。もたついていると、どうしてそうなっているのかを聞くだろう。
自分の理解の範疇で、人を判断する傾向があると、ついつい感情的に他人に怒鳴ってしまう。しかし、自分の説明不足や気配りのなさが原因だとは、なかなか気が付かない。相手の立場を悟って、接することができる人はなかなかいない。