シニアの就職
早期退職や仕事のノルマに疲れての転職希望の方が増えている。55歳以上のシニアの就職・転職を積極的に支援しようと行政も動き出している。パソコンは、部下任せか決められた入力だけしかできない方が転職するとなると転職希望の若い方よりできることを増やすか、若い方よりより低賃金で働くことをアピールしなければ採用されない。
低賃金よりも、高い給与を希望するのであれば、若い方よりもできることを増やすしかない。これまでの仕事で培った人脈や技術のある方は別として、仕事で最も使われているのはパソコンで、パソコンスキルが高いほど採用では有利に働く。Word、Excelはもちろんのこと、PowerPoint、Access、Internet、mail、ホームページ作成、タブレットやスマートフォンなど知っていることにこしたことはない。
スキルの高さを証明するには資格しかなく、多くの資格所得者は企業にとって採用したいと思わせる人材となる。Wordだけ、あるいはExcelだけの資格を取って就職活動を初めても、シニアの場合、同じ資格を持っている若者に採用枠を取られてしまう。前職では管理職だったなどということは、積極的に動かないで指示ばかりだと思われ、転職には不利に働く。
住宅ローンがまだ残っている、子供の学費を出さなければならないなど、切羽詰まったシニアの方の就職にお応えするには、自分の能力を高めて、採用したいと思わせるようにしなければならない。より高収入の仕事に就くには勉強や資格は避けて通れない。今のままで、高収入を求めることは現実離れしていることを素直に認めて、行動を起こさなければ後悔する。