天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)
うつ病に関してはよく知られていても躁病に関してはあまり知らない方が多いです。しかし、本当に迷惑なのが躁病で、気分がよく、ハイになり、興奮しやすく、怒り出すことが頻繁にあり、怒りを抑えることができず、自分は誰よりも偉いと感じ、活動的で積極的、注意力が鈍りジッとしていられなく、浪費が好きになり、同じモノを大量に買ったり、性欲が旺盛になり、他人には服従を求めます。
こうした症状が1週間以上続くと躁病、人間関係、仕事関係などに支障を来たさない程度の躁病を軽躁状態と言います。躁病では、気分がハイになり、毎日が楽しく、エネルギッシュになり、活動的になりますが、怒りやすく、怒り出すと止まりませんし、集中力も欠け、時には暴力も振るいます。周りは、頑張っているなとしか思いませんし、本人も病気だとは思っていません。
創造豊かで仕事のアイデアが次々と湧き上がり、いてもたってもいられなくなり、すぐに実行したくなります。睡眠時間は短くなりますが、眠れないという苦痛よりはエネルギッシュなので乗り越えられるのです。しかし、体力の限界に達したときに躁病は終わりを迎え、鬱症状に変わっていきます。躁病は本人も自覚がなく、周りの人も病気だとは分からないことが多いです。
躁病が酷くなると、誇大妄想になり、私は誰よりも偉いと思うようになります。躁病の方は、怒りに身を任せて、興奮して陶酔し抑制が効かず、爽快気分という、独自性があり、自分だけがまともで正しいと思い込んでしまうことです。他人を自分の思い通りに動かしたい、動かなければ我慢できなく許せないので、暴力もいとわないのが躁病の特徴です。