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決断できない、現場に行かない、責任をとらない

決断できない、現場に行かない、責任をとらない社長がいる。自社の経営判断をすることもできずに経営コンサルタントに相談してみたり、現場に行ってもやることがないと言って平然としていたり、赤字の原因はヤル気のない従業員や行政や環境のせいで自分のせいではないと言う。こんなバカなリーダーは以前にもいた。

第二次世界大戦で、日本軍の多くの参謀は、決断できない、現場に行かない、責任をとらない軍人が圧倒的に多く、下級兵士は敵前逃亡すれば死刑でも、将校は平然と逃亡している。軍令部は戦地の現場を観ようとせずに机上の作戦を立てては敗戦を繰り返していたが、敗北しても認めようとせず、転進と偽っていた。

正確な情報は無視され、情報収集は軽視されていた。精神論が幅を利かし、攻めることばかり考えて撤退はまるで考慮しなかった。兵糧の補給は女々しいものとされ、威勢の良い攻撃的な言葉のみが称賛を浴び、最悪の事態を想定すれば、非国民だと罵られた。敵のことをよく知るよりも、敵は臆病だと決めつけられて教えられた。

威勢よく戦争を始める能力はあっても、戦争終結能力はなく、最後は天皇にご決断を仰ぐ次第となる。どんなに無能な上官でも、再教育されたり降格されたりすることはなく、部下が幾万死んでも、作戦を見直すことはなかった。分析検証能力を失っても、上官に刃向うことは許されなかった。

本当に魅力ある企業経営者かどうかは、末端従業員に聞けばよく、不満を持っているようであれば、その企業経営者はまだまだ未熟で、もっとしっかり現場に出向いて仕事をしている姿を見せて、現場に必要なことは、その場で決断し、現場での責任をとる度胸が必要だということ。

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