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呆れた社長の仕事 その3

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起業して社長になり、会社が大きくなり従業員も増えてくると、これまでのように社員と以心伝心の間ではなくなる。チョッとした愚痴は非難されたと受け取られるし、注意は否定されたと感じられてしまう。何でも分かり合える仲ではないことに気が付かないで、頑張っている社長さんは自分を変えることができずに落ち込んでいく。

 

毎日、朝から夕方まで一緒に働いている関係でなくなれば、相手を見ず知らずの他人だと思ってキチンと向き合う姿勢が社長には求められる。相手を知ろうと、相手の話をよく聞き、相手の立場をよく理解したうえで自分の考えを噛み砕いて解りやすく優しく説明できなければ相手は叱られたと感じ落ち込んでいく。

 

こうした態度が取れないで「俺たちは、家族のようなものだから・・・これ、やってよ!」的な態度や「おまえ、こんなこともできんのか!」と注意してしまう。その態度に、社長は何もわかっていないと責められるので、管理職に仕事を任せて、自分は表に出ないようになっていく。

 

遊び仲間との趣味の世界やセミナーなどに出るようになり仕事のことを忘れようとする。これで業績はいっとき良くなるが、「うちの社長は遊んでばかり、私たちが飯を食わせているようなもの」と社員が言うようになる。そうなると業績は下降しだす。さて、どうしたものかと落ち込んで相談に来る社長さんもいる。

 

社長は企業のトップなので、何があっても現場に出向き、どんなに評価されても現場を離れず、現場の中で一番仕事ができると言われるように努力するしかない。商品知識、販促活動、生徒対応、企業経営、労務管理、資金繰り、予算計画、人材採用、社員教育、実務研修・・・すべてにおいて全力で頑張るしかない。

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