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絶望が引き起こす暴力と混沌

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世界史を揺るがす革命や内乱は、小氷河期と一致している。天候不順が収穫量を激減させ飢えに苦しむ人々をよそに贅沢な暮らしを続ける為政者への絶望と憎しみから革命や内乱は始まる。民衆は、贅沢さえしなければ平和に暮らせる社会に満足できる。明日の食事にも事欠くようになり、為政者がたらふく食事をしていれば、誰だって腹が立つ。

 

21世紀に入り地球温暖化で、世界中で異常気象が発生している。農作物の収穫にバラつきが発生し、明日の暮らしに事欠く人々がたくさんいる状態になってきている。砂漠化が進行して畑が砂漠になれば、稲作ができた田が水没してしまったら、放牧地がどんどん開発されてなくなれば、弱い民衆が自暴自棄になってもおかしくない。

 

為政者は、民衆のこうした蜂起が起こる前に、民衆に「夢と希望」を語り、荒れた大地を緑豊かな大地にしようと大胆な政策を発表して実行する必要がある。しかし、軍隊を使って民衆の蜂起を力づくで抑え込もうとすれば、爆弾を胸に抱いて自爆しようとする人が出てきてもおかしくはない。

 

内乱が多く発生している地区は、最近砂漠化がドンドン進行している地区でもある。そこでは明日の生活にも事欠く民衆がいる。彼らに軍を差し向けるのではなく、明日の仕事があると話しかける為政者が出てこなければいつまでも争い事は絶えない。莫大な軍事費を開発につぎ込めば問題の解決は早まるのに残念なこと。

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