女性は職場でも平等であるべき
女性は家庭にいて、家事をしていればよいという考えは第二次世界大戦後まで続くが、日本では現在でもこうした考えをしている男性は多い。欧米では、第一次世界大戦前に婦人参政権運動があったが、戦争勃発により自然消滅した。当時、女性に参政権はなく、男性と同じ労働をしても賃金は半額程度だった。
第一次世界大戦中、男性は戦争に駆り出され4年もの長きにわたって戦場にいるので、生産すべき労働力は自然と男性から女性と子供になる。それまで、工場労働者は男性に限られていたが女性の労働力は男性より上回っていることをその時証明している。市電の運転手、農場労働、お針子だけでなく、女性は戦時中、多くの男性に代わって職場に進出していった。
第一次世界大戦が終わると、男性が復員してきて職場は男性のものとなるが、社会進出の経験を持った女性は、もはや家庭にとどまり子育てと家事をするだけの存在では満足しなくなっていた。同一労働での賃金も男性の半額で満足する女性はいなくなった。僕は女性と一緒に働くのが大好きで、彼女たちが僕に劣っているとは思えない。