会社は、そこで働く人の幸せを創るためにある
僕が企業経営者として、もっとも重視していることは、そこで働いてくださる人々の幸せを僕が創るよう努力すること。何をしていいのやらわからない人には、しっかりと教えてあげ、落ち込んでいる人には励ましてあげ、戸惑っていることがあれば支えてあげる。いっしょに働いてくださる人々のために努力する日々が、僕の幸せを創ってくれる。
企業は営利目的なので、収益重視なのは当然だが、収益をもたらすのはそこで働く人々がいればこそ。彼らが自分たちの幸せは、この会社で働いていることですと言い切り、生涯、この会社で働きたいと言ってくださるように、企業経営者として努力しているかどうかは、大きく企業業績に関係している。そのことが分かっている企業経営者は、自分だけの幸せを求めない。
僕の幸せは、お金をたくさん持つようになったことでもなければ、有名になったことでもないし、社長になったことでもない。僕の幸せは、毎日、会社に行き、毎日の出来事に必死になって取り組み、いっしょに働く仲間を助けたり、助けられたりしている日々そのもの。一緒になって泣いたり、笑ったり、悩んだり、落ち込んだり、悔しかったり、頑張ったりの日常こそ幸せ。
結局、人の幸せとは如何に多くの素敵な思い出を創ったかにかかっている。素敵な思い出とは、人に優しく接し、人を愛し、人との出会いを大切にし、その人のためになることをやってあげて感謝されるという行為。威張ったり、バカにしたり、けなしたり、落ち込んだり、愚痴ったり、非難したり、というマイナスの行為ではない。僕の幸せは、僕の周りの人々の幸せの中にある。